平成24年(2012年)に自調会会長をお引き受けしてはや12年の歳月が過ぎました。
この12年の歳月の中、現役の応援団長である前々会長の松堂先輩(S.32)、前会長の立田現体制の副会長・幹事長・副幹事長の皆様はじめ、役員の皆様には本当にお世話になりました。皆様の後押しのお蔭で無事終えることが出来たことを感謝申し上げます。特に副会長の安田先輩(S.50)には、就任当初からのスタッフ作り、関東のまとめ役等お世話になりっぱなしで感謝の思いで一杯です。
在任中の思い出は多くありますが、当時『全員テニス』を掲げて皆を率いてくれた下村監督、それを引き継いでくれた黒田監督には頭が下がります。常勝軍団関大テニス部ではありますが、勝利至上主義ではなく、大学生としてそして人として成長するように導いてくれました。大学スポーツの在り方の手本となるクラブを創り上げてくれました。そこには、山本哲弘コーチの大きな存在がありました。常に学生に寄り添い、学生ひとりひとりの成長を見極め指導してくれたことは感謝の一言では表せません。何ら大きなサポートも出来ず申し訳なく、自調会として大きな課題を残してしまいました。山本コーチにはこれにめげず、引き続きよろしくお願いいたします。
試合での思い出は、関西では多くの優勝者を輩出してくれましたが、やはり全日本学生選手権での活躍です。平成25年(2013年)女子初となる藤原悠里さんの優勝の際には、その場に行けず申し訳なく心残りとなっています。後藤副会長にその瞬間の感動を伝えていただき、身体が震える思いをしたこと忘れません。そして、令和元年(2019年)山尾玲貴君の準優勝です。今村昌倫(慶応)君との壮絶なストローク戦でしたが今一歩及びませんでした。そして、令和4年(2022年)の松田康希君の優勝です。準々決勝の試合以外はダントツな勝利でした。その場に居合わせたことは幸せの一言に尽きます。ここ3 年間のコロナ禍の中でのインカレでした。学生たちは十分な練習が出来ない状況の中、工夫して体調を整えてくれていました。彼の優勝が私に勇気を与えてくれました。コロナで延び延びになっていた『関西大学体育会テニス部創部100周年記念式典』を開催することが出来ました。
やればできる!必ずやるんだ!ならどうしたら出来るんだ!という思いを学生たちに教えていただきました。
この12年間は関大テニス部と歩んだ本当に有意義な12年間でした。これからは、金靖会長の下、若手主導の新しい自調会を作っていただき、多くの先輩たちが応援に集う自調会作りをお願いしたいと思っています。
最後になりますが、永年にわたりご協力をいただき本当にありがとうございました。
昭和51年卒 第8代自調会会長 坂井幸司